国際医療ボランティア「AMDA(アムダ)」が南海トラフ地震などの際、大きな被害が想定される地域に支援物資を届けるための拠点を新たに岡山市に設けました。
岡山市北区御津宇垣に完成した緊急時物資支援センターです。14日午前、開所式が行われました。
AMDAによりますとセンターは岡山空港から車で10分、岡山インターチェンジからは20分ほどで物流の拠点として適した場所にあります。また、南海トラフ地震の揺れの想定が比較的小さい地域であることなどからこの場所を選んだそうです。
災害時には全国からAMDAに寄せられる食料や服、生活用品などの支援物資をここに保管します。
(AMDA/菅波茂 理事長)
「ここが災害拠点のヘッドクォーター(本部)になります。スペースもあり本部機能も果たせると思う」
南海トラフ地震は今後30年以内に70~80%の確率で起きるとされています。AMDAでは大きな被害が想定される高知県と徳島県に、このセンターから瀬戸大橋を経由して陸路で支援物資を届けることにしています。
(記者リポート)
「こちらの施設では、このような保存食品を10人が1週間暮せるだけ備蓄されています」
災害時に被災地へ送る支援物資を保管するだけではなく、AMDAの派遣員のための食料や備品などの備蓄倉庫としても使う予定です。
また、AMDAでは今後ここで地域の人向けの防災訓練や小中学生を対象とした防災教育を行うことも検討しています。