防災の話題をお伝えする「こつこつ防災」。今回は、災害が起きた時、自宅や避難先など安全な場所に移動するため「常に」意識しておきたい「0次の備え」を紹介します。
岡山県倉敷市の自動車販売店で行われた、小さなお子さんを持つママを対象にしたイベント「産前産後ケアマルシェ」です。育児相談などに加え「0次の備え」についてのワークショップが行われました。
(おかやまお片づけチーム momo/安藤雅子さん)
「意外と皆さん災害が起きる時に家に居ると思いがちなんですけど、どこで被害に遭うか災害に遭うかわからないものなんですね。そんなどこにいても自分の命を最低限守れるような備えっていうところが0次避難の備えになってくるかなと思っています」
防災研究機関の「人と防災未来センター」では、非常時に備えるための防災グッズを、0次、1次、2次の3段階に分けて提唱しています。
0次の備えは、自宅や避難所など安全な場所に移動するために「常に」携帯したいもの。1次の備えは、被災した1日を過ごすために必要な防災リュックなどの非常時の持ち出し品。2次の備えは、ライフラインが途絶えても、救助が来るまでの数日間を過ごすために備蓄しておくものです。
「0次の備え」を実践している安藤さんのかばんを見せてもらいました。
(おかやまお片づけチーム momo/安藤雅子さん)
「衛生用品だったり、ライトとか居場所を知らせるホイッスルが付いています。あとちょっとした食べ物だったりとか、寒さ暑さをしのぐようなものっていうのが大体選ばれるかなというふうに思っています」
さらに現在、欠かせないアイテムとして……。
(おかやまお片づけチーム momo/安藤雅子さん)
「モバイルバッテリーは私はすごく大事だなと思っていて、(スマホは)連絡を取るのにも情報を取るのにもとても便利なので、必需品じゃないかなというふうに思っています」
ほかにも安藤さんのかばんには、常備薬や携帯用の簡易トイレ、家族の連絡先などが入れられています。
安藤さんのグループではホイッスルやライト簡易トイレなどを揃えた基本セットを準備。個人のライフスタイルに合わせたカスタマイズを提唱しています。
(おかやまお片づけチーム momo/安藤雅子さん)
「大事なのは、普段から持ち歩けるっていうことですね。ちょっと備えるだけで自分の命を守れるっていうところは、防災の備えのいいファーストステップになるんじゃないかなというふうに思っています」