香川県さぬき市にある3つの県立高校(石田・志度・津田)は、2028年度に1つに統合される予定です。統合に向け、どのように魅力ある学校づくりをするかを考えるための講演会が行われました。
(産業能率大学 経営学部/藤岡慎二 教授)
「存続を目指していません。存続は目的ではなく結果です。目指すところは魅力化です。高校生の学校生活が充実することが、地域から見てもらえる高校になること、これが高校の魅力化でしょう」
講演を行ったのは、全国の公立高校の魅力化を進める産業能率大学の藤岡慎二教授です。
藤岡教授は、高校の魅力化には生徒たちが主体的に地域の課題を発見・解決する活動を行うことや、多様な交流を生むための場を作ることが重要だと話しました。
講演後には、統合する石田・志度・津田の3つの県立高校や香川県教育委員会の関係者などが、統合後の学校で求める高校生像について考えるワークショップが開かれました。
(香川県教育委員会 高校教育課/吉田智 課長)
「地域の課題を主体的に自分の問題として解決できる力がほしいとか、人と繋がる力がほしい、特にコミュニケーション能力。こうした意見が多かったと思います。子どもたちの声もできたら聞きながら、新しい高校像というのを作っていきたいと思います」
(石田高校/佐藤隆宏 校長)
「子どもたちが自信を持って入ってきて、そして卒業していく、地域の人たちが、あの学校なら自分たちの子どもたちを通わせたい、そう思ってもらえる学校にしていきたいと思っています」