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「見て見ぬふりをしないで」新型コロナ禍で“マスク”の海ごみ増える 香川

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 海岸に打ち上げられたり海底に沈んでいたりする「海ごみ」。瀬戸内海の環境を守ろうと、香川県でも海ごみの回収などが進められています。しかし新型コロナ禍の今は「あるもの」が増えています。

 瀬戸内海を潜ってみると、底には袋やスプーンなどのごみが……。

 撮影したのは丸亀市のダイビングショップ「ブルーブルー」の代表、廣瀬早起さんです。ダイビングのインストラクターを務めるかたわら、自主的に海ごみを回収しています。

 ダイビングの時によく訪れるという海岸には、いろいろな「海ごみ」が流れ着いていました。

(ブルーブルー/廣瀬早起 代表)
「前回掃除をしたのは先月。すぐ元に戻っちゃう。自然とお客さんの目にビニールごみとかが目についてしまうのがちょっと心苦しい」

 こちらは1カ月前に拾ったごみ。これだけの量を拾ってもすぐに新たなごみが流れ着きます。中には――。

(ブルーブルー/廣瀬早起 代表)
「今いっぱいあるやつがありましたよ」

 廣瀬さんが「最近増えている」と感じているのが「マスク」です。

(ブルーブルー/廣瀬早起 代表)
「木の枝にゴムが絡まって、いろんなものを引き連れるので回収が難しい」

 約30分で1袋分のごみが集まりました。

 この「海岸」以上に多くのごみがあるとされているのが「海底」です。

 2020年度の香川県の調査では、県内の海岸に「漂着したごみ」が推計150tなのに対し、海底に沈んでいるのは倍以上の325tとみられています。

(ブルーブルー/廣瀬早起 代表)
「あめの袋、ちょっと広げただけでも4袋。リボンが付いている包装用の袋、クリスマスって書いてあるので何年か前のクリスマスのもの」

 さまざまなごみが見つかる中、こちらでも――。

(ブルーブルー/廣瀬早起 代表)
「マスクがもうとにかく多い。6・7・8・9・10……11枚」

 香港に拠点を置く海洋保護団体「OCEANS ASIA」のレポートでは、2020年に世界で15億枚以上のマスクが海に流れ出たと試算しています。

(ブルーブルー/廣瀬早起 代表)
「『自分事じゃない』と見て見ぬふりをしないでほしい。このマスクもどこかで誰かに1日使われただけのマスクかもしれないので。使うのをやめることはできないんですけど、使ったものをちゃんと処理する意識を持っていただけたら。その積み重ねで、海に流れ出るごみの量が減っていったらと思います」

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