高松市の保育所などで園児が使ったおむつは、保護者が持ち帰っています。そうした中、5日に開会した市議会に、保育所などでおむつを処分する費用などを盛り込んだ補正予算案が提出されました。
(高松市/大西秀人 市長)
「使用済みの紙おむつを処分することに伴い、必要となる備品および消耗品を購入するため……」
12月定例高松市議会には総額約20億円の一般会計補正予算案などが提出されました。
このうち、使用済みの紙おむつを保育所などで処分するために必要な費用として、約700万円が盛り込まれました。
高松市の福岡保育所では約60人の園児のうち、0歳から2歳の18人が紙おむつを使っています。
(記者リポート)
「おむつを交換した後、保育士さんはそれぞれ個人別におむつを入れる容器に入れます。そして、その日の夕方、袋ごと各保護者にお返ししています」
高松市では現在、市立の保育所と子ども園、幼稚園で子どもが使用した紙おむつを、子どもの健康状態の確認につながるとして、保護者に持ち帰ってもらっています。
(高松市立福岡保育所/笹山精美 所長)
「その日の排泄の数によっては(使用済み紙おむつが)1日に10個ぐらいになるときもあって、『今日はいっぱいある』と言われることもありました。間違いがあってはいけないなと、とても配慮してやってきましたので、(持ち帰りがなくなると)そこの負担はすごくなくなるのかなと思いますし、その分、子どもたちとたくさん関わる時間ができたらいい」
使用済みの紙おむつを持ち帰らず園で処分する動きは、全国的に広がっています。
香川県では11月中旬から丸亀市の市立の保育所と子ども園で、保護者からの要望や感染症対策などの理由から、園での処分への切り替えが始まっています。
高松市でも2023年度から使用済みおむつの持ち帰りをなくす方針を固めていて、補正予算案が可決されればその準備が進むことになります。