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落雷で焼けた国宝の本殿修復へ クラファン1000万円突破し当初の目標達成も… 香川・神谷神社

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 2022年9月、国宝の本殿の屋根が落雷により焼けた香川県坂出市の神谷神社。修復に向けて行っていたクラウドファンディングが、当初の目標としていた1000万円を突破しました。

(神谷神社/中尾格 宮司)
「地元をはじめとする全国の方から今回このような形でご支援をいただきまして、本当に感謝の気持ちしかない」

 坂出市の神谷神社の本殿は鎌倉時代初期に建てられたものです。様式が現存する建物としては日本最古で、国宝に指定されています。

 しかし2022年9月、落雷により檜皮ぶきの屋根の大部分が焼けました。神社は本殿の修復費用をまかなおうと、11月にクラウドファンディングを開始。当初目標としていた1000万円を12月11日に突破しました。

 それでも……。

(神谷神社/中尾優子 禰宜)
「未来への大切な積み立てとして、そして今回クラウドファンディングを通じて、よりたくさんの方々に神谷神社を知っていただくという意味を込めて、2000万円というネクストゴールの目標を設けさせていただいた」

 文化庁は、今回の修復には1億円を大きく超える費用がかかるとしています。国の補助を受けたとしても、これまでに集まった額では十分とは言えません。

 また、20年に1度、約5000万円かけて屋根のふき替えを行うなど、文化財として残していくために多くの費用が必要です。

 神谷神社のクラウドファンディングは2023年1月11日まで行われます。

(神谷神社/中尾格 宮司)
「このような素晴らしい技術を残していくというのは、日本人にとっては一つの文化ですから、大事に継承していければ」

 神谷神社や坂出市などは今後、屋根を解体するなどして被害状況を確認し、2023年度までには修復の方針を決めたいとしています。

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