Park KSBアプリに寄せられた皆さんの疑問にお答えする「みんなのハテナ」。3月3日は桃の節句、ひな祭りです。今回は「ひな人形」に関するハテナです。
疑問に答えてくれるのは、岡山県和気町にある節句人形の専門店徳永こいのぼりの目賀大輔店長です。ショールームにはたくさんの商品が並べられ多くの人が買い求めに訪れています。
ひな人形を飾り始めたのはいつから? 高知市 女性 32歳
「災難や厄を代わりに受けてくれる人形を川に流す『流しびな』という行事や、平安時代の宮中での人形遊び『ひいな遊び』などの行事が合わさって生まれたとされています。今ではお子様の健やかな成長などを願って飾るようになりました」
目賀さんによりますと、三人官女や五人囃子のいる、おなじみの豪華な段飾りは江戸時代に登場したと言われているそうです。宮廷や武家の風習だったひな祭りが、庶民に広がっていったのもこの頃だと言うことです。
ひな人形はいつ飾って、いつしまう? 高松市 女性 47歳
「2月3日の節分を過ぎてから、一般的には3月3日まで飾られます。岡山県などでは旧暦でお祝いされる家庭も多く、その場合は4月3日まで飾られています」
この他、目賀さんはショールームに来店する人から、何歳までひな人形を飾ればよいか聞かれることもあるそうです。
「特に何歳までという明確な決まりはありませんが、成人を過ぎて供養に出される方も多くいらっしゃいます。また、末永く飾られる方もいらっしゃいます」
お母さんとお子さん、親子二代の人形を並べて飾る人もいるそうです。
さて、気になる売れ筋について聞いてみました。
「最近は住宅事情から、こうした場所をとらないコンパクトでモダンな飾りを求められる方が増えています」
徳永こいのぼりでは、10万円から20万円のセットが人気だということです。
最後に、目賀さんはユニークなひな人形を見せてくれました。
「こちらが倉敷帆布さんとのコラボひな人形です。倉敷帆布の自然素材を生かした優しく落ち着いたひな人形です」
ひな人形には、その時代の暮らし方や価値観が反映されているのかもしれません。