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「飼育している動物たちのストレス解消法は?」「どこから来るの?」池田動物園で聞いてみた 岡山【みんなのハテナ】

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 Park KSBアプリに寄せられた疑問にお答えします。今回は「動物園について」です。

「動物はどこから連れてくる? ライオンやキリンは売っているの?」(高松市 3回目の豆苗さん 45歳)

 この疑問について岡山市の池田動物園で聞いてみました。

(池田動物園/赤迫良一さん)
「基本的には野生の動物を捕獲して連れてくるという事は禁止されていますので、国内外で繁殖したのものを借りるとかいう事が多いです」

 現在では「ワシントン条約」により、希少な動植物の国際間での取引は規制されています。

 そのため、動物園では海外の動物を飼育する際、手続きをするなどして海外の動物園から導入したり、日本国内で動物の貸し借りをしたりしています。

 2021年3月に池田動物園に仲間入りをしたキリンのサンタロウは、高知県の動物園から借り入れています。

 こちらはキリンの大規模な繁殖に成功したタイの動物園です。海外のこのような動物園から動物を購入する場合もあるそうです。

「動物たちのストレス解消法はありますか?」(津山市 まゆぴさん 55歳)

 答えてくれたのはチンパンジーの飼育担当、佐々木さん。それは意外な方法でした。

(記者)
「これは何ですか?」
(池田動物園/佐々木優真 飼育員)
「これはUFOキャッチャーで、お猿さんにおやつをあげるものになっているので、きょうやってもらっても大丈夫ですか?」
(記者)
「私がUFOキャッチャーでごはんを取る! なるほど。中には落花生とかお猿さんのおやつが入っていますね」

 おやつを取ってあげるとチンパンジーの部屋に転がっていきます。棒を使って器用にGET!

(記者)
「すごいのが、取り辛かったら自分で葉っぱをのけて棒を長くするんです、それが本当にすごい! お~取れた~取れた~よかったね」

(池田動物園/佐々木優真 飼育員)
「野生の子たちでも、自由にエサが食べられるという訳ではないので、そういうのに似せたり。ごはんを取るとか、頭を使うというので、ストレス解消になっているとは思います」

 野生の動物は、食べ物を確保することに多くの時間と労力をかけています。そのため、動物園ではあえて、動物にひと手間かけて食事をさせる場合もあります。それにより動物の暇な時間が減り、ストレス解消になるそうです。

 この他、チンパンジーの場合は、蟻塚の模型の中にジュースを入れ工夫して取らせています。また、キリンの場合は、おやつをわざと舌が届きにくい場所に置いています。

「芸を教えるのにどのくらいかかりますか?」(高松市 りょーちゃんさん 62歳)

 ライオンが飼育員さんと一緒に、口を大きく開けたり閉めたりしています! 芸を教えているのでしょうか?

(池田動物園/清水拓矢 飼育員)
「これは芸ではなくて健康管理の一つで、口を開けて歯のチェックをしています」

 ライオンのチャーリーくんは牙の一部が欠けていて、そこに汚れがたまらないように飼育員がチェックをしています。チャーリーくんがスムーズに口を開けるのは、訓練を受けているためです。

 このように、健康チェックなどに必要な動きを動物がとれるようにする訓練を「ハズバンダリートレーニング」といいます。

 チャーリーくん、歯のチェックが終わると尻尾をダラリと前へ。今度は採血です。この採血もハズバンダリートレーニングのたまものです。

Q.ライオンは採血は痛くない?
(池田動物園/清水拓矢 飼育員)
「たぶんチクっとか感覚はあるんですけど、それも慣らしてきたので、刺されても大丈夫だなっていうふうに訓練しています。長く生きてもらいたいので、できることのひとつですね」

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