Park KSBアプリに皆さんから寄せられた疑問をもとにお伝えする「みんなのハテナ」。今回は「信号」や「渋滞」など交通にまつわる疑問についてお伝えします。
「信号は緑色なのにどうして青というの?」(岡山市 Aliceさん 60歳)
日頃よく見る信号機、同じような疑問を持った人も多いのではないでしょうか。ということで岡山県警に聞いてみました。
(岡山県警察本部 交通規制課/吉本和人 次長)
「初めて信号機が作られた時は、緑色信号と法令的に呼んでいました」
警察によりますと、日本では1930年に初めて信号機が設置されました。当時の信号の色は「緑」「黄」「赤」の3色。当時の法令にも色は「緑」と記されていました。
一方、当時の新聞は信号機について「緑」ではなく「青」と表記。これは「青リンゴ」や「青菜」など、緑のものでも慣例として「青」と表現していたことが影響したとみられます。この「青」が一般的になっていきました。
(岡山県警察本部 交通規制課/吉本和人 次長)
「また、色のコントラストの理解がしやすかったので、赤・青・黄色が定着したのではないか」
1947年には法令が改定され、色の表記もそれまでの「緑」から「青」に変わりました。
「渋滞はなぜ起きるのでしょうか?」(津山市 ぶっけさん 53歳)
この疑問について、道路を管理をしている「中国地方整備局 岡山国道事務所」で聞いてみました。
(中国地方整備局 岡山国道事務所/根津佳樹 課長)
「車の台数が非常に多いことだと思う。朝の通勤時間帯など、多くの車が流れてくるので、流れ切れずに渋滞が起きている」
岡山国道事務所によりますと、道路ごとに車がスムーズに通行できる量の目安があります。これを超えると渋滞が起きてしまいます。
岡山市南区妹尾を走る国道2号の上り線を例に見てみると、片側3車線のこの道路では、1時間当たり約2000台がスムーズに通行できる量とされています。しかし、朝や夕方の時間帯には、約3000台が通るため渋滞が発生してしまいます。
このほか、トンネルや上り坂では車が減速しやすいため、通行量が多い場合は、複数の車が数珠つなぎで速度を落とすことで渋滞につながってしまいます。
「国道2号の高架工事で渋滞は本当に緩和されるのでしょうか」(岡山市 はんなさん 53歳)
(中国地方整備局 岡山国道事務所/根津佳樹 課長)
「部分的に立体の利用を開始しているが、利用が始まっているところは確実に渋滞の減少や旅行速度の向上が出てきていて、完成に向けてより渋滞緩和が進むと思っている」
岡山国道事務所によりますと、岡山市南区大福にある国道2号の交差点は2022年10月、上り線の2車線、下りの1車線を立体化しました。
結果、上り線の午前7時から9時までの車の平均時速が、これまでの10キロ台から40キロ台となり、この区間での渋滞は解消されたということです。
(中国地方整備局 岡山国道事務所/根津佳樹 課長)
「道路整備には非常に完成までに時間を要する。混んでいる時間を避けていただき、車以外の利用を促すよう、取り組み全体として渋滞が減少して利用しやすくなる町づくりを進めている」
国道2号を巡っては、岡山市南区古新田から倉敷市新田までの10キロの区間で10カ所を立体化する計画があります。岡山国道事務所は、全て立体化すれば、混雑時の移動時間が現在の半分ほどになると試算しています。一方、立体化に向けて今後、用地の確保が必要で、工事の時期は未定だということです。