セルフレジでの万引きを防ごうと、香川大学が万引きGメンを招いてホームセンターで研修を行いました。
(万引きGメン/伊東ゆう さん)
「悪いやつになると、これ(商品)を重ねて一発で処理しちゃう。基本的には万引きする人もお客さんのふりをして泥棒していきますよね、ここでも同じなんですよ。精算するふりをして盗んでいきます」
香川大学と香川県警などは、セルフレジでの万引きを防ぐため、事業者向けに不正使用防止マニュアルを2022年11月に作成しています。
マニュアルでは、セルフレジで店員が客の行動を見ているとアピールすることや、客へのサポートを行うことが、万引き防止に効果的だと説明されています。
8日はその内容をもとに、犯罪心理学などを研究している香川大学の大久保智生准教授と、万引きGメンとして活動している伊東ゆうさんが、西村ジョイの従業員に研修を行いました。
(万引きGメン/伊東ゆう さん)
「両脇から見られないように固めたり、カートで手元が見えないように意識したりするんですよ、必ずこういう動きになります。これは手と目がバラバラになるっていう、万引き犯特有の動き」
マニュアルの内容に加え、万引きGメンとして活動する伊東さんの経験をもとに、万引き犯の行動の傾向や具体的な手口なども従業員は学びました。
(万引きGメン/伊東ゆう さん)
「基本、お客さまを疑いたくないっていうのがどこの商店の方も言われることなので、サポートするための声かけを実践していただければ、(万引きを)されにくい環境が生み出されるんじゃないか」
(香川大学/大久保智生 准教授)
「どんどんコミュニケーションを取っていただいて、人の目で不正を防止していただけたら」
(西村ジョイ成合店/柾木智也 店長)
「きょうの話を聞いて、セルフレジサポーターっていう考え方、もう一度原点に帰らなくてはいけないな」