香川県で3路線の鉄道を運行する「ことでん」が、運賃の値上げを四国運輸局に申請しました。
(高松琴平電気鉄道/植田俊也 専務)
「新型コロナの3年間+原油価格の高騰。これはもう、われわれの企業努力で吸収できる範囲ではない」
ことでんは、2月24日に運賃の値上げを四国運輸局に申請しました。
申請によりますと、定期も含めた全体の値上げ率は10.9%です。初乗り運賃は今の190円から200円になり、距離に応じて最大100円値上げします。
通勤定期は平均13.6%、通学定期は平均7.2%値上げします。
ことでんは新型コロナによる利用者の減少で、2020年度からの2年間はコロナ禍前と比べて鉄道収入が約10億円減りました。
申請が認められれば、年間約2億円の増収が見込めるということです。
ことでんの運賃値上げは、消費税率引き上げに伴うものを除くと約27年ぶりになります。
(高松琴平電気鉄道/植田俊也 専務)
「どうしても今の鉄路、3線60kmを将来にわたって維持をしていきたいという強い思いがある。そのあたりはご理解いただいて、若干のご負担をお願いしたい」