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「ことでん本町踏切」渋滞解消へ新しい高架道路計画 2010年の高架化断念から再始動 香川

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 慢性的な交通渋滞が起こる「ことでん本町踏切」。渋滞の緩和に向け香川県の池田知事は、道路を高架化する案を国に要望しました。

 国が「危険踏切」に指定する「ことでん本町踏切」は、2つの市道が踏切の中で交差する変則的な五差路です。

 事故防止や渋滞解消の観点から香川県は、1998年にことでん路線を高架にする都市計画を策定しましたが、財政難のため2010年、高架化を断念しました。

 また、都市計画そのものについても、2022年3月に廃止する方向で決まりました。廃止に際して県は、パブリックコメントを11月に実施し、住民からの意見を求めることにしています。

 さらに県は、市民アンケートを行うなど、渋滞緩和策を引き続き検討、抜本的な解決には道路の高架化が必要と判断しました。

(香川県土木部都市計画課/尾幡季之 課長)
「(高松環状道路は)高松中心部における渋滞緩和や、災害時のネットワーク確保などが目的として挙げられています」

 香川県が1994年に「高松環状道路」という道路の計画を策定しています。高松空港や高松道の高松西インターチェンジ、サンポート高松などを全長約40kmの高架道路でつなぐというものです。

 高松市の檀紙町からサンポート高松までとなっている「計画段階評価」の調査区間を、東に約1km延長して本町踏切を盛り込みます。

(香川県土木部都市計画課/尾幡季之 課長)
「この環状道路を東に延伸し、本町踏切を高架で越えることが、ボトルネックの抜本的な対策として最適ではないかと」

 10月25日、池田知事は斉藤鉄夫国土交通大臣に、「高松環状道路」に向けた委員会の早期開催と調査区間の延長を求める要望書を提出しました。斉藤大臣からは「前向きに検討する」という回答を得たということです。

 県とともに渋滞問題に取り組んできた高松市も、県の方針を歓迎する意向を示しました。

(高松市/大西秀人 市長)
「産業振興上も大きな効果があると思っているので、是非ともその方向で進められるように、県と協力しながら市としても考えていきたい」

(香川県土木部都市計画課/尾幡季之 課長)
「本町踏切の問題解決に向けて、高架の道路である高松環状道路の計画が進むよう、県としても国と一緒に協力しながら取り組みたい」

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