G7香川・高松都市大臣会合を前に、海上保安部と警察が、高松港でテロを想定した合同訓練をしました。海と陸で切れ目がない連携が求められています。
訓練に使用した第六管区海上保安部所属の「複合艇」というゴムボートはスピードが出て小回りが利くのが特徴です。
訓練は不審者が海に逃げた想定で、まず、香川県警のヘリが不審な船を発見し、高松海上保安部に通報。不審船を2台の「複合艇」が追跡し、両側から挟み込むと、特別警備隊員が乗り込んで制圧しました。
7月のG7香川・高松都市大臣会合に向けた訓練には、高松海上保安部や香川県警などから75人が参加しました。
市街地と海が近い高松では、海上と陸上で切れ目のない警備が求められていて、訓練で、海保と警察の連携強化を図りました。
陸上では、香川県警の機動隊の銃器対策部隊が、マシンガンを持った不審者を制圧し、残していった不審物については爆発物対策部隊が撤去しました。
(香川県警察本部/旭国雄 警備部長)
「陸上と海上と、どこからテロリストとか、不法事案が起きるかわかりませんので、今後も緊密な連携を行っていきながら、事態対処に向けて取り組んでいきたい」
(高松海上保安部/藤吉克博 部長)
「陸と海の間に隙が生まれてはいけない。連携を強化、連携を深化させて、これからも対処能力の強化に努めていきたい」