香川県豊島に不法投棄された産業廃棄物の処分地で、県が整地工事を10日、終えました。国の公害調停成立から23年、豊島の産廃処理事業は大きな節目を迎えます。
香川県は、産廃の撤去後、汚染された地下水の浄化作業で排水基準をクリアしたため、2022年10月から約8ヘクタールの土地で水路や池の埋め戻しなどの整地工事を行ってきました。
今後、技術の専門家による現地確認が行われ、3月下旬に開かれる専門家の検討委員会で工事完了の承認を得る予定です。
産廃特措法に基づき国の財政支援が受けられる3月末の期限までに、関連施設の撤去を含む全ての大規模工事を計画通りに終えられることになりました。
香川県の池田知事は「これをもって豊島事業も大きな区切りを迎えることとなります。直島町や豊島住民、県民のご理解とご協力に心から感謝申し上げます」とコメントしました。
県は今後も地下水のモニタリングを続け、「環境基準」を達成すれば住民側に土地を引き渡します。