岡山市が2025年の設置を目指している県内初の公立夜間中学について、14日、基本方針案が教育委員会で可決されました。基本方針案については大森雅夫市長が、内容を一部見直し、「4月に限らずいつでも入学できるようにする」との考えを示していました。
岡山市の教育委員会で14日に可決された夜間中学設置の基本方針案には、「随時入学も可能とする」と示されています。
市は入学時期について、当初「4月入学を基本とし、10月入学も可能」としていました。
しかし13日、公立夜間中学の設置を求めている「岡山に夜間中学校をつくる会」が提出した要望書を受け、大森市長が方針を一部変更すると話していました。
(岡山市/大森雅夫 市長)
「随時入学可能というように変更させていただきます」
公立夜間中学は、さまざまな事情で義務教育を十分に受けられなかった人が学べる学校で、全国に40校あります。
市は2025年4月、岡山後楽館中学校の校舎に、岡山県で初めてとなる公立夜間中学の設置を目指しています。
13日に提出された要望書では他にも、在籍年数を6年から9年に延長することを求めていて、大森市長はこれについても「生徒と相談をして対応したい」と回答しました。
(岡山に夜間中学校をつくる会/城之内庸仁 代表)
「大森市長が『随時入学を認める』ということを言われたことは、大変大きな前進だと思います」
(岡山市/大森雅夫 市長)
「学びたいという欲求を、我々として満たせるように、頑張っていきたいと思います」