高松市中心部の高松琴平電気鉄道、ことでんの「高架化事業」について、県の検討委員会は正式に都市計画の廃止を決めました。
廃止が決まったのは、高松市中心部のことでん長尾線と琴平線を高架化し、本町踏切など28カ所の踏切を解消するなどとする「都市計画」です。
渋滞対策を目的に1998年に都市計画を決定しましたが、財政難などの理由から2010年に事業の中止が決まっていました。
しかし、「都市計画」自体は事業中止後も残っていて、再開発の支障になっていたことなどから、検討委員会が2022年3月、廃止の方針を決めていました。
そして27日の検討委員会では、2022年行ったパブリックコメントの結果なども参考にした上で「廃止」を正式に決定しました。
(高松琴平電気鉄道/植田俊也 専務)
「今の時代に合った形で、廃止という方向で、私どもとしては、結果としては非常に満足している」
本町踏切では、ことでんの高架化に変わる渋滞対策として、香川県の池田知事は道路を高架化する案を2022年10月、国に要望しています。
27日の廃止決定を受けて池田知事は「渋滞解消のために『高松環状道路』の整備が一日も早く進むよう国や市と連携して取り組みたい」とコメントしています。