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災害の記憶を伝える 西日本豪雨をテーマにしたミュージカル 岡山【こつこつ防災】

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 防災の話題をお伝えする「こつこつ防災」です。西日本豪雨をテーマにしたミュージカルが3月19日に上演されました。災害の記憶を次世代に伝えていく思いが込められています。

 西日本豪雨を題材にしたマービー復興ミュージカル、「日の記憶/夢ニモ思ワナイ」。5年前の西日本豪雨で被災した地元住民ら約40人が参加しています。

(興曽井美希さん)
「忘れないっていうテーマなんで、体とか表情とかでお客さんに、この災害のことを忘れないでねっていうことを表現できたらいいなと思います」

(歩空ジョージさん)
「(災害の記憶が)月日とともに風化していくじゃないですか。忘れないでほしいっていう思いで、届けていけたらなと思います」

 ミュージカルの稽古は2022年7月にスタート。9カ月余りをかけて演技や歌、ダンスを学びました。

 物語は主人公の男性が明治時代に真備を襲った大洪水の直後にタイムスリップ。被災直後の人々の葛藤や生きざまを通して、災害の経験や教訓を後世に伝えるというものです。

 物語のキーパーソンとなる新聞記者を演じるのは、西日本豪雨で被災した野瀬珠美さんです。

(西日本豪雨で被災/野瀬珠美さん)
「一人で頑張るんじゃなくて、少しずつみんなで頑張っていこうっていうのを私自身感じられた舞台でした」

 さらに、災害当時との記憶が重なり……。

(西日本豪雨で被災/野瀬珠美さん)
「私自身、友達とか会社の方とか、いろんな方が助けてくださって、助けてもらった人は、次は誰かを助けてあげるっていうのは、すごく大事だなと思いました」

 客席は満席。ミュージカルを通して、災害時の記憶が受け継がれます。

(観客は―)
「記憶に残すようにっていうところがすごい印象的でした」
「人間は必ず忘れる動物だということが伝わってきましたし、後々へ(災害の記憶を)伝えたいと思います」

(マービー復興ミュージカル/大熊正喜 実行委員長)
「これが5年目の真備での文化の発信のひとつになったと思います。真備の災害を自分のこととして考える、それを乗り越えていくテーマが、この中にも埋め込まれていると思います。感動とともに、皆さんに共有できたんじゃないんかなと思います」

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