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災害の記憶を後世に伝える 西日本豪雨がテーマのミュージカル 岡山【こつこつ防災】

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 防災の話題をお伝えする「こつこつ防災」です。2023年3月に岡山県倉敷市真備町で上演される、西日本豪雨をテーマにしたミュージカルの稽古が進んでいます。このミュージカルには、災害の記憶を後世につなぎたいという思いが込められています。

 ミュージカルのタイトルは『日の記憶/夢ニモ思ワナイ』。1893年と2018年に真備地区を襲った2度の大きな水害を通して、災害の記憶と教訓を後世に伝えるストーリーです。

(マービー復興ミュージカル真備実行委員会/大熊正喜さん)
「皆さん熱心ですからね、順調に進んでいると思います。災害の経験という重いテーマではあるんですけど、自分が(災害に)直面した時にどういうふうに動くべきかなっていうことを、深く考えさせられるような、そういう物語になっているんで、引き込まれる、見ごたえがあると思います」

 ミュージカルには地元の倉敷市民など約40人が参加して舞台を彩ります。稽古は2022年7月にスタート。半年余りをかけて歌やダンス、そして演技を学んでいます。

 参加者の中で最年少は8歳の小泉愛将くんです。演技をするのは初めてです。

(小泉愛将くん)
「歌とか踊りも面白いです。間違えずにちゃんと頑張りたいなと思います」

 ミュージカルでは「新聞売りの少年」を演じます。ちなみに、将来の夢は――。

(小泉愛将くん)
「魚屋です」

 岡山市から参加の前田結衣さん(18)。高校の演劇部に所属する前田さん、参加には理由がありました。

(前田結衣さん)
「4年前の震災で祖父の家が被災にあってかなり辛い思いをしたので、なにか、貢献できないかなと思い、参加しようと思いました。来てくれる方が楽しめるような、そういう劇にできたらいいなと思います」

 今回のミュージカルには、ゲスト出演者として元芸人で俳優の北原雅樹さんも参加しています。

Q.稽古の雰囲気はどうですか?
(ゲスト出演/俳優 北原雅樹さん)
「一般参加の方がすごくエネルギッシュにされていて、僕にも力になります。『負けられないぞ』っていうね、気持ちにさせてくれるんで、それぐらい皆さんの熱量がひしひしと伝わりますね」

 ミュージカル『日の記憶/夢ニモ思ワナイ』は、倉敷市真備町箭田のマービーふれあいセンター(お問い合わせ:086-698-9111)で3月19日に上演予定です。

(マービー復興ミュージカル真備実行委員会/大熊正喜さん)
「災害の伝承でテーマを持ったミュージカルを上演していくというのが、一つの復興のカタチとして発信できるんじゃないかなと。真備は元気になってるよっていう姿をですね、ぜひ皆さんに見ていただきたいなと思います」

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