防災の話題をお伝えする「こつこつ防災」。
まもなく丸4年を迎える西日本豪雨を題材にした、復興ミュージカルの制作が行われています。甚大な被害をもたらした豪雨の記憶を、次世代へ伝える取り組みを紹介します。
6月18日、岡山県倉敷市の真備公民館でマービー復興ミュージカルの参加者説明会と体験ワークショップが開かれました。ミュージカルでは一般の参加者を含め約40人が舞台を彩ります。
(マービー復興ミュージカル実行委員会/大熊正喜さん)
「災害を経験して復興してきたことの中で、何が自分にとって大切だったんだろうかということが、作品の登場人物に感情移入できるような形で、それを見ることによって自分自身も心が整理できて元気が出るというか、楽しめるという」
この日のワークショップには9人が参加しました。
(一般の参加者は―)
「自分も被災をしたので、何か力になればいいなと思って参加しました」
「育ちが倉敷なので、復興のミュージカルが他人事ではないなと感じたので、参加したいなと思いました」
ミュージカルのタイトルは「日の記憶、夢ニモ思ワナイ」。ストーリーは主人公の男性が明治時代に真備を襲った大洪水の直後にタイムスリップするというものです。
(総合演出/朝松煌さん)
「災害があったということに対して向き合っていくかということが、直接的ではなく情緒的に描かれているので、見終わった後にしっかり災害のことも心にとめていただけるようなものにも同時になっていますので」
ワークショップではミュージカルに必要な発声練習やダンス、簡単な演技指導などが行われ、参加者たちは熱心に取り組んでいました。
(一般の参加者は―)
「頑張ろう真備っていう言葉をずっと皆さん言ってくださってて、でも、もう頑張ろう真備じゃなくて、楽しもうというか、真備で楽しいことをしたいなと思っています」
ミュージカルの稽古は7月から本格的に始まり、2023年3月に倉敷市真備町箭田の「マービーふれあいセンター」で上演の予定です。
(マービー復興ミュージカル実行委員会/大熊正喜さん)
「マービーふれあいセンターの駐車場って被災ごみの山のようになってたわけですよね。あのマービーふれあいセンターでミュージカルを見ながら、あるいは舞台で演じながら、お互いに感動しながら心が通い合って、そういう場をもう一度取り戻すっていうのは復興の中で大事なことだと思っているので」
出演者は7月19日まで募集しています。6月25日にも説明会と体験ワークショップが行われます。興味のある人は以下の連絡先にお問い合わせください。
【問い合わせ先】090-7373-3005(藤原)