2018年の西日本豪雨で泥水に浸かった写真を洗い持ち主に返す活動をしているボランティア団体が、劣化が進み返却できない写真を供養しました。
(真備町写真洗浄@あらいぐま岡山/福井圭一さん)
「ただの紙ではないんですよね、本当にそこに写っていた人たち、この真備町で暮らしてきた人たちのこれまでの生活の記録が入っていたものです。ただの紙ではない、これは本当に思いがこもったものだと」
西日本豪雨の2カ月後から倉敷市真備町で活動しているボランティア団体、「真備町写真洗浄@あらいぐま岡山」が行った「供養会」です。
真備町仏教会の住職が読経する中、団体のメンバーが、劣化が進んで持ち主に返却できない約1万1000枚の写真に手を合わせました。
(住職)
「全ての写真、復すること叶わず、諦めんとしても諦めがたき思いは今なお心を締め付けん」
この団体はこれまでに50万枚以上の写真を洗浄してきました。
(真備町写真洗浄@あらいぐま岡山/福井圭一さん)
「(被災後に)写真を手放してしまった方もたくさんいます。これからも写真洗浄でそれぞれの地域の人たちを救っていけるように、全国にこの活動は広げていきたいなと思っています」