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デジタル田園健康特区の吉備中央町 2023年度は「遠隔地での採血」など規制緩和への取り組み進める 岡山

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 岡山県の吉備中央町は、デジタル技術を活用して医療課題の解決を目指す、国の「デジタル田園健康特区」に指定されています。30日は推進協議会の総会が開かれ、メンバーが1年間の取り組みなどについて報告しました。

(吉備中央町/山本雅則 町長)
「何か一歩踏み出せば、利便性が少しだけでも良くなる。中山間地域の課題を少しでも解決するモデルをつくって広めていくべき」

 総会には、吉備中央町の職員やIT関連の企業など、推進協議会のメンバー約70人が参加しました。

 国は、デジタル技術を活用して医療課題の解決に取り組む自治体を「デジタル田園健康特区」に指定し、交付金などの支援を行っています。2022年4月には、全国で吉備中央町と2つの市が指定されました。

 吉備中央町には総合病院がなく、患者を岡山市の病院に搬送するまで1時間かかることもあるそうです。そのため、吉備中央町は、救急救命士が救急車の中でエコー検査ができるようにすることを目指しています。

 現在、救急救命士によるエコー検査は認められていませんが、吉備中央町は特区の中での規制緩和を実現するために、実証実験などを行いました。

(吉備中央町/山本雅則 町長)
「まだまだ形は見えないですけど、手応えはございます。町民の課題解決に沿ったものかどうかを確信しながら進めることがやはり大事かなと思っています」

 2023年度は、町内の診療所と岡山大学病院をオンラインでつなぎ、離れた場所にいる医師の指示を受けて看護師が採血を行えるよう、規制緩和に向けた取り組みを進めたいとしています。

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