崖っぷちの3つの自治体が、協力して子育て対策を行おうとしています。
岡山県の中央にある高梁市、吉備中央町、そして美咲町。実は国勢調査で減少した人口の割合が、県内ワースト3の自治体なんです。
少子化問題待ったなし、3つの自治体がタッグを組み対策に乗り出そうとしています。
(高梁市/近藤隆則 市長)
「厳しいからと言って、何も、指をくわえているわけではありません」
少子化対策での連携を発表した3つの自治体は、子どもを産み、育てたくなる社会を目指す「ベビーファースト宣言」を掲げました。
新年度には、住民が3つの市町の公立図書館をどこでも利用できるようにするほか、公園6カ所を家族で巡るスタンプラリーを実施する方針です。
国勢調査によると、2020年までの5年間で減少した人口は、割合にして美咲町が9.6%、高梁市が9.4%、吉備中央町が8.9%です。
人口減少率は岡山県の自治体の中でワースト3を占めています。
(吉備中央町/山本雅則 町長)
「危機感だらけです、本当に危機感。手を取って、子育てしやすい環境整備を努めるというのは、大きな意義がある」
(美咲町/青野高陽 町長)
「子育て支援住宅の整備を進むように、岡山県、また、国に対して働きかけていきたい」
(高梁市/近藤隆則 市長)
「これから展開できるなと思うのは、例えば保育園の相互利用です。年度中途でも可能であれば、やっていけるように発表していきたいと思います」