女性たちが消防技術を競う全国大会が10月に開かれます。この大会に向けて、高松市の20代を中心とした女性たちが訓練を重ねています。
(瀧川奈津希リポート)
「女性の消防隊員がこれから訓練を始めます。スピードのほかに、きびきびとした動きも審査の対象です」
チームワークよくてきぱきと動き、走る女性たち。彼女たちは10月21日に東京都で行われる「全国女性消防操法大会」に向けて訓練を重ねています。
この大会は、消防技術の向上などのために消防庁と日本消防協会が2年に1度開いているもので、各地の消防団などに所属している女性たちが出場します。
今回、香川県からは、高松市の消防団に所属する7人で作る「高松市女性消防隊」が出場。このうち5人が20代です。
(会社員/本田菖さん)
「学生の頃から『機能別分団』というのに入らせていただいていて。学生の経験をうまく生かせて、地域に貢献できたらいいなというところで、消防団に入団させていただいた」
(香川大学 大学院1年/筒井麗奈さん)
「香川大学の大学院1年生です。防災を専攻していまして、それをきっかけに学部生の時から『機能別分団』に入団して、今、継続して入団している形です」
「機能別分団」は、一般の団員とは違い、特定の活動にのみ参加するもので、高松市では2023年度、香川大学や高松大学の学生ら42人が所属しています。このうち18人が女性です。
(香川大学 大学院1年/筒井麗奈さん)
「防災って、香川県は意識がまだまだ低いというのがあるので、私が前に立って全力で引っ張っていけたらいいなと思っています」
彼女たちは日頃、地域の避難訓練に携わるなど、防災意識を高めるための活動をしています。
また、7月からは全国大会に向けた訓練にも取り組んできました。
ホースをつなぎ合わせて放水するまでの速さと正確さを競うこの大会。現在のベストタイムは64秒ですが、大会までには55秒を切ることを目標にしています。
(会社員/本田菖さん)
「一連の流れが分かってきた中で、細かいところの課題がたくさん見つかってきた」
(香川大学 大学院1年/筒井麗奈さん)
「私の声1つでみんなが動くので、ひとつひとつリズムが崩れないように、一定のリズムでできないといけないなというふうに感じました。優勝・入賞目指して頑張りたい」