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トルコでの大地震 専門家「岡山・香川も他人事ではない」 住宅の耐震化率は全国平均を下回る【こつこつ防災】

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 防災の話題をお伝えする「こつこつ防災」です。2月6日、トルコ南東部を震源とするマグニチュード7.8の大きな地震が発生、トルコやシリアでは多くの死傷者が出ています。トルコの研究もしている地震の専門家は「岡山・香川も他人事ではない」と話します。

 現地時間の6日午前4時すぎ、トルコの南東部を震源とする大きな地震がありました。地震の規模を示すマグニチュードは7.8、震源の深さは17.9kmでした。その日の午後にはマグニチュード7.5の地震も起きました。

(香川大学/金田義行 特任教授)
「震源が浅い、いわゆる直下型の地震です。それにマグニチュードが『7.8』『7.5』です。阪神・淡路大震災の7.3よりもかなり大きいです」

 香川大学の金田特任教授は日本とトルコの共同のプロジェクトとして2012年から5年間、トルコの地震について研究していました。

 トルコは日本と同じように地震が多い国です。複数のプレートが接する場所にあり、北と南には2つの大きな断層があります。今回は南の「東アナトリア断層」で地震が起きました。

(香川大学/金田義行 特任教授)
「岡山・香川で置き換えると、南海トラフというよりも中央構造線の地震」

 断層帯である中央構造線では、今から400年以上前の1596年に、今の大分県、愛媛県、京都府で大きな地震が立て続けに起きました。

(香川大学/金田義行 特任教授)
「岡山・香川も他人事ではなくて、我が事として、連動した時の建物の被害を考えることも大切かなと思います」

 金田特任教授は新年度から「トルコの耐震化」に関する新たなプロジェクトに参加します。2月11日にはその準備のためトルコに向かう予定です。

(香川大学/金田義行 特任教授)
「トルコ国内のみならず、周辺の地震が多発する国の耐震化を進めようという研究。トルコは地震国であるんですが、古い建物が非常に多くて、耐震性という意味では十分なされていない。日本だって耐震化進めてますけど、まだ100%になっていないところだってたくさんありますよね」

 最も新しい調査では岡山・香川ともに住宅の耐震化率は82%ほど。いずれも全国平均の87%を下回っています。【岡山(2019年度末現在)、香川(2018年末現在)】

(香川大学/金田義行 特任教授)
「耐震化、家具の転倒も含めて、地震からどう命を守るかが重要だと思います」

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