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大雨の回数は年々増加…梅雨に入り水害に備えた訓練 岡山・香川【こつこつ防災】

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 防災の話題をお伝えする「こつこつ防災」です。中国地方・四国地方ともに、29日に梅雨入りの発表がありました。31日は岡山・香川で大雨などの災害に備えた訓練が行われました。

水害に備え 岡山県などが訓練

 岡山県と27市町村などが、大雨や台風による水害に対応するための訓練をしました。

(訓練の様子)
「今後の気象状況や想定される被害情報を見まして、DMATの派遣について検討し、適切に対応してまいりたい」

 岡山県庁で行われた訓練には、県と27市町村の職員ら約470人が参加しました。

 毎年、梅雨の時期に行われているもので、今回は、大雨で吉井川と小田川が氾濫し、赤磐市と井原市で洪水被害が起きた想定です。

 参加者は、被害状況の把握や避難所の設置に向けた対応がスムーズにできるかなどを確認していました。

 岡山県では、かつて、市町村から情報を集める部屋と気象台や警察などから情報を集める部屋が別々にありましたが、2023年3月に「集中配備室」を広くして集約しています。

(岡山県危機管理課/千田元久 課長)
「5年前の大災害(西日本豪雨)を経験した者としては、ああした災害が起こってはいけないですけど、起きた際はよりベターな対策がとれるような訓練を重ねていくことだろうと思う」

災害に備え 機械の操作訓練

 高松市では、災害対策用機械の操作訓練が行われました。

 四国地方整備局が毎年この時期に開いているもので、午前中は四国技術事務所や香川河川国道事務所の職員ら約20人が参加しました。

(記者リポート)
「高さ約20mのこちらの照明車、ライトの下にはカメラがついていて、現場を見渡すこともできます」

 これは、災害現場で夜に作業をするための車両で、照明をつければ200m先でも新聞を読めるほどの明るさになるそうです。

 他にも、車体のサイドを広げて中で会議などができる対策本部車や、1時間に最大200袋を作ることができる土のう造成機などがあり、参加者はそれぞれの操作方法を学びました。

(四国技術事務所/徳弘健一 副所長)
「定期的に訓練を実施して、間違いなく操作ができるように、迅速、確実な操作で対応できるようにしたいなと考えています」

 気象庁のまとめによると、大雨の回数は年々増加傾向です。

 全国で1時間に50mm以上の雨を観測した回数は、2022年までの10年間の平均で年間328回。1985年までの10年間平均と比べると1.45倍に増えています。

 梅雨に入り、大雨により一層注意が必要な季節となりました。いざという時に備えて、ハザードマップで自宅の周りの浸水想定区域を確認するなどしてみてください。

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