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「ツカレナオース!」は「仕事終わりにビール」 パラオで使われる“まるで日本語”な言葉を紹介 高松市出身の人気作家・佐々木良さんが新作

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 万葉集を現代語訳した本が20万部の大ヒットとなった高松市出身の作家・佐々木良さんが1月に新作を出版しました。

 本のタイトルは「ツカレナオース!」。太平洋のある国で使われている言葉なのですが、どんな意味か分かりますか?

 「イワシ」「アジダイジョーブ?」「ウドン」「オゴール」「ガンバッテ」、これらはすべて、太平洋に浮かぶ島国・パラオ共和国で使われている言葉です。

 本のタイトル「ツカレナオース!」は、「仕事終わりにビールを飲むこと」という意味。たしかに、疲れが治る気がしますよね。

 パラオと日本の深いつながりについて、「言葉」に焦点を当てユニークに紹介する新作。出版したのは、万葉集を現代語訳したシリーズで20万部を超える大ヒットを生み出した、高松市出身の佐々木良さんです。

(作家/佐々木 良さん)
「パラオの一部地域では州の憲法で公用語は日本語と書かれていて、どういうふうに日本語が通じるのかなというのがすごく興味があったところ、万葉集がすごくヒットしまして、このやり方だったらパラオを楽しく紹介できるんじゃないかと思って」

 パラオは第1次世界大戦後から第2次世界大戦の終わりまで日本による統治が続き、その影響で日本語由来の言葉が多く残ります。

 佐々木さんは1カ月ほどパラオに滞在し、多くの現地の人と会話しながら調査しました。偶然、パラオの大統領にも会ったそうです。

(作家/佐々木 良さん)
「一番面白かったのは『アタマ カトリセンコー』。『頭』と『蚊取り線香』がくっついて、『頭がぐるぐるする、混乱する』という意味で使われていて、和製英語ならぬパラオ製日本語みたいなのがどんどん進化しているところではありますね」

 佐々木さんは一人で出版社を立ち上げた当初から編集やデザインもすべて一人で行っています。今回の本も、日本とパラオの関係性に上下も裏表もないという思いから、互いの国旗をモチーフにして、両側から開けるデザインにしました。

(作家/佐々木 良さん)
「日本の国旗は空に浮かぶ太陽ですけれども、パラオは海に浮かぶ月をイメージして作られたみたいなので、近いし似ている国な気がします。今のパラオの姿をこれで読んで楽しんでもらえたらなと思います」

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