島の成り立ちや歴史を学び地域に眠る資源を見つけようと、瀬戸大橋周辺の島々を巡るツアーが開かれました。
瀬戸内海の多島美や香川県の自然などを広く発信しようと活動する「讃岐ジオパーク構想 推進準備委員会」が企画したものです。
坂出市の職員や地域おこし協力隊員ら13人が参加しました。
ツアーは瀬戸大橋周辺の与島・小与島・岩黒島・櫃石島にある史跡や土地の成り立ちが分かる地層や地形、いわゆる「ジオサイト」を巡っていきます。
(讃岐ジオパーク構想推進準備委員会/長谷川修一 委員長)
「ここ(岩黒島)だけ江戸時代に石材にならなかった。岩黒島は土の島、島によって違うんです」
参加者は島に暮らす人や島の歴史に詳しい専門家などから話を聞きながら4つの島を巡りました。
瀬戸大橋ができる前、4つの島には坂出港や倉敷市の下津井港とつなぐ航路があり、多くの人や資源が動いていました。しかし、橋の開通に伴い航路が廃止となったことで訪れる人が少なくなり、港や島々は衰退、島同士の交流も薄くなっていきました。
委員会は今回のツアーを通して、島の魅力の再発見や島同士の交流促進につなげてほしいとしています。
(神戸から参加した人はー)
「歴史を巡っていくっていうことですよね、そういう(歴史を)知ることが地域の魅力づくりの第一歩だと思うので貴重な経験だと思います」
(讃岐ジオパーク構想推進準備委員会/長谷川修一 委員長)
「瀬戸内海というのは世界の宝のような非常に不思議な海。世界的にも非常に珍しい景観、そして生活がある、これを一帯として私自身は『ユネスコ世界ジオパーク』として備讃瀬戸と香川県が認定されるように頑張りたい」