受け入れ再開後、初めての寄港です。外国人観光客を乗せたクルーズ客船が約3年半ぶりに高松港にやってきました。
(松木梨菜リポート)
「クルーズ客船は全長181mということで圧巻です。およそ600人を乗せて高松港にやってきました」
正午前に高松港に到着したのは、アメリカの会社が保有するクルーズ客船「アザマラ・クエスト」です。アメリカやヨーロッパなどからの外国人観光客約600人が乗っています。
3月19日に東京を出発し東北や北陸、九州などを2週間かけて訪れる予定です。
国は、こうした外国人観光客を乗せたクルーズ客船の受け入れを新型コロナの影響で停止していました。2022年11月に国が受け入れ再開を表明したことを受け、高松港にも約3年半ぶりにやってきました。
(松木梨菜リポート)
「乗船していた人たちは、こちらの観光バスに乗って県内の観光地をめぐります」
(アメリカからの観光客は―)
「日本は美しくて素晴らしい国で大好き」
(オーストラリアからの観光客は―)
「栗林公園を観光してお昼にうどん、そして買い物をする予定。うどんが好き」
香川県によると、高松港に寄港したクルーズ客船の数は、2019年は25隻でしたが、その後は新型コロナの影響で日本の客船のみとなり、2022年は5隻でした。
2023年は10月までに、すでに15隻の寄港が決まっています。
(香川県交流推進課/塩崎正明 課長補佐)
「高松港というのは全国でも珍しく、主要な観光地へのアクセスも良いということで、利便性とかそういうところが高松港の魅力で強みだと思っていまして」
県が2015年に、約840人を乗せた世界をめぐるクルーズ客船「飛鳥Ⅱ」を対象に県内への経済波及効果を調べたところ、1隻が高松港に来ることで県内への波及効果は2897万2000円と試算されています。
(香川県交流推進課/塩崎正明 課長補佐)
「2025年に大阪・関西万博もありますけど、そういう弾みということでも、観光誘客のきっかけになればいいなと思っています」