9月に東京で行われたボクシングの全国大会で、岡山県倉敷市の小学生の兄妹が、それぞれチャンピオンになりました。2人は朝早くからトレーニングに励み、頂点に立ちました。
倉敷市の斎藤ボクシングスポーツジムです。ここにボクシングに打ち込む兄妹がいます。
兄で小学6年生の十川嵐君(12)と、妹で小学3年生の彩さん(9)です。
2人は9月日本プロボクシング協会主催の小・中・高校生のボクシング全国大会に西日本代表として出場しました。
大会は、年齢や体重で分けられた階級ごとに全国4地区の代表が1試合ずつ戦い、勝った2人がチャンピオンとなるというもので、嵐君は12歳以下の32.5kg級で2年連続のチャンピオンに。初出場の妹の彩さんは9歳以下の25.0kg級でチャンピオンになりました。どちらも1回TKO勝ちの快勝でした。
(小学6年生/十川嵐 君)
「抜いて右を打つっていう技を練習してきて、そのパンチで相手を倒せたので、がんばって良かったなと思ったのと、とてもうれしかったです」
(小学3年生/十川彩さん)
「目標は兄妹、2人で優勝だったので、それを達成できてうれしかったです」
午前6時、2人の1日はロードワークで始まります。毎日、2人は5kmの距離を、嵐君は25分、彩ちゃんは35分で走ります。ロードワークの後は、シャードーボクシング。毎朝、トレーニングに励んでいます。
(小学6年生/十川嵐 君)
「(Q.練習つらくない?)つらいけど楽しいが勝ちます。毎回毎回練習するたびに強くなるって考えたら、がんばれます」
(小学3年生/十川彩さん)
「(Q.お兄ちゃんと一緒にボクシングやってますけど、どうですか?)1人じゃないから練習の時も楽しく感じられます」
兄の嵐君がボクシングを始めたのは小学2年生の時。1歳年上のいとこ、城陸翔さんの試合を見たのがきっかけでした。一方、彩さんも2年生だった2022年、兄の全国大会での活躍を見てボクシングジムに入りました。
(小学6年生/十川嵐 君)
「がんばればがんばるほど結果がでるので、ボクシングはいいと思います」
(小学3年生/十川彩さん)
「自分も強くなれるし、がんばれば勝てることもあるので、それが一番楽しいことだなと思います」
2023年の夏、父親の昇一さんは、自分の会社の倉庫を改装し、2人のためにジムを作りました。兄妹はジムの練習がない日や土日はここで練習を積みます。
(父親/十川昇一さん)
「試合の勝ったときの笑顔が見たいので。そこに向けて3人で努力するのが僕は楽しいので、どんどんサポートしてがんばっていきたいと思います」
(母親/十川パトリシアさん)
「(Q.2人の試合を見て)私も心臓がバクバクして、いつもドキドキしてみてます。(Q.2人が変わったところ)2人とも自分に自信を持てるようになってきてるのと、やっぱりボクシングって忍耐とか結構あると思うんですけど、そういった面でも成長できているかなと思います」
放課後は週3日、ジムに通っている2人。それぞれの大きな夢に向かって、毎日の練習に励みます。
(小学6年生/十川嵐 君)
「ジュニアチャンピオンズリーグというベルトがかかった試合で、中1、中2、中3と勝ち続けて、取れるだけのベルトは獲得したいです」
(小学3年生/十川彩さん)
「これから連覇して兄妹2人、チャンピオンを目指したいです」