病気で髪を失うなどした人に髪を提供する「ヘアドネーション」という活動をご存じでしょうか? 岡山県倉敷市の16歳の高校生は、「髪で悩んでいる人におしゃれを楽しんでほしい」と7日、生まれて初めて髪を切り、関係団体に寄付しました。
美容室にやってきたのは、倉敷市に住む高校1年生・平田心絆(ひらた・ここな)さん(16)です。
生まれてから一度もカットせず伸ばし続けた髪の長さは、130cmほどだということです。平田さんはヘアドネーションのため髪を切る決心をしました。
(高校1年生/平田心絆さん)
「楽しみな気持ちと、16年間切っていないから、ちょっと悲しいなという気持ちがあります」
束ねた髪にはさみが入ります。
平田さんが「ヘアドネーション」の活動を知ったのは、臓器提供に関心を持ったことがきっかけです。髪を失って悩んでいる人がいることを知り、自分の髪を役立ててもらいたいと思ったそうです。
平田さんが寄付する髪の長さは約60cmです。神奈川県の団体を通じ、医療用ウィッグとして髪で悩んでいる人に提供されます。
平田さんは自分と同じ年頃の人に使ってもらい、おしゃれを楽しんでほしいと話しています。
(高校1年生/平田心絆さん)
「初めて切ったのもあって、はさみを入れた時はなんか『うわぁ』ってなったんですけど、頭が軽くなったのもあるし、なんかこれからこの髪の毛で誰かが笑顔になってもらったらいいなって思います」