香川県議会の自民党の2つの会派の議員が支出した「会派共同政務活動費」の使い道が不透明だとして市民団体が領収書を公開するよう議会に陳情しました。
陳情書を提出したのは市民オンブズ香川のメンバーです。 自民党香川県政会と自民党議員会が「会派共同政務活動費」から支出した領収書を議会のホームページで公開することを求めています。
香川県議の政務活動費は収支報告書に全ての領収書の添付が義務付けられていますが、2つの会派の議員の「会派共同政務活動費」名目の支出はどのように使われたのかが公開されていません。
市民オンブズ香川の調査によると、自民党議員会の議員が1人66万円を出しているのに対し、県政会は、議員によって0円から約76万円まで支出額が大きく異なります。
2022年度の会派共同政務活動費はあわせて1169万円余りで、前の年度から2倍近くに増えていました。
(市民オンブズ香川/太田安由美 代表)
「議員というのは税金の使い道を決める最後の議決機関でありますので、議員自身の税金の使い道についても県民の皆さんにホームページ等を通じて、しっかりと公開していくことが必要だと思う」
指摘を受けた会派の関係者は、「共同政務活動費」は会派での視察や勉強会などの費用に充てているとしています。
陳情が出されたことについては「真摯に受け止めざるを得ない。領収書などを公開するにはそれなりの手順があり、会派内での議論が必要だ」と話しています。
陳情は16日に開会する2月定例県議会で審査されます。