津山市は2024年度から市内の27の公立小学校で「学年担任制」を導入しました。全小学校で導入したのは、岡山県の自治体では初めてだということです。
「学年担任制」は、クラス担任を1人の教師が受け持つ従来とは違い、1つのクラスを複数の教師が受け持ちます。例えば1学年に1クラスしかない学校の場合だと、1・2年生の担任を2人の先生で受け持ったり、1学年に複数のクラスがある学校では、1学年を複数の担任が受け持ったりと、クラス数や児童数などの実態に応じて各校ごとに担任を決めます。
子どもたち1人1人の特性に合った多様できめ細やかな指導を行い、子どもと保護者に安心感や信頼感を持ってもらうのが狙いだということです。
また、小学校教諭442人のうち、経験が浅い20~30歳代の割合が約65%を占めることから、授業だけでなく、学校生活全般の指導や保護者との対応など、ベテランと若手が「チームで指導」していくとしています。2023年度の教師の時間外勤務は平均37.4時間でしたが、2024年度は36時間に減らすことを目指しています。
津山市では、2022年度から学年担任制の試験導入を進め、2023年度は13校に拡大していました。津山市教育委員会の有本明彦教育長は「若手の教員が増加する中、複数の教員が子どもに多面的に接し、情報を共有することができ、学校教育の充実が図れると期待している」とコメントしています。