岡山・香川の注目グルメ情報を紹介するほっとマルシェ。そろそろひな祭りということで、岡山から、江戸時代から伝わる郷土料理、「返し寿司」を紹介します。
倉敷市の「四季彩料理 成一」は季節ごとの食材を使った料理が味わえるお店です。
「返し寿司」は錦糸卵をのせただけの素朴なお寿司に見えるんですが、名前の通りひっくり返してふたを開けると、お刺身など、旬の食材がたっぷり敷き詰められた豪華なお寿司が現れます。
(四季彩料理 成一 女将/森奈緒美さん)
「備前岡山藩主の池田光政公がですね。贅沢は禁物だということで御触れ(倹約令)を出しまして、そのころの食事を現代風にアレンジしたものを提供しております」
池田光政の倹約令では「一汁一菜」が奨励されました。でも、おいしいものを食べたい! 民衆の思いは一見質素な「返し寿司」を生み出しました。
タイやサワラ、ママカリなど瀬戸内海の幸を中心にした魚介や季節の野菜など25種類以上の旬の食材を隙間なく敷き詰めています。
(四季彩料理 成一 女将/森奈緒美さん)
「(ふたを)開けてとてもビックリされて喜ばれてますね。四季折々の地元のものをたくさん使って、皆さんに召し上がっていただけるようにという思いで作らせていただいてます」
岡山伝統の「返し寿司」はお得なランチでも味わえます。ランチにはエビやイカ、レンコンなどの「天ぷら盛り」。白玉入りの「茶碗蒸し」などがセットになっています。
(四季彩料理 成一 女将/森奈緒美さん)
「(返し寿司の)伝統も皆さんに知ってもらって、岡山のおいしい食材をしっかり召し上がっていただきたいっていう気持ちでさせていただいています」
民衆の知恵から生まれた岡山の伝統料理「返し寿司」、ひな祭りにいかがですか。