香川県丸亀市の離島、広島で島民向けのうどん教室が開かれました。島で取れた小麦を使って、この場所ならではのうどんを作ります。
丸亀港から旅客船で約20分の広島。塩飽諸島の中で最も面積が大きいことから広い島=広島と名づけられました。
デイサービス施設に集まった島の人約10人が挑戦するのは、うどん作りです。2022年に島に移住し小麦やうどん作りを行う丸亀製麺の木村成克さんと、デイサービス施設を運営する島のNPOが協力して初めて企画しました。
(うどん作りに挑戦する島の人)
「しっとりしてきたな」
うどん粉には、木村さんが島で育てた小麦粉「さぬきの夢」をブレンド。こねたり伸ばしたりとコツを伝えながら、一から一緒に作ります。
(丸亀製麺[広島在住]/木村成克さん)
「ちょっとでも島が元気になるように。運動にもなるので、企画させていただきました」
過疎・高齢化が進む広島の2025年5月時点の人口は145人で、10年で70人ほど人口が減っています。一方、移住者が増えたことで25年の春から小中学校が再開するなど新しい動きもあります。
老後も島での暮らしを選ぶ人が多く、デイサービスには広島のほか丸亀市の手島、小手島の約50人が登録しています。
(野口真菜リポート)
「なかなかの力仕事で、みなさんすごいです」
時間をおいてしっとりした生地を手際よくカットし、約20人分のうどんができあがりました。
デイサービスの人気メニュー、天ぷらと合わせて作りたてを味わいます。
(島の人は―)
「コシもあるし、なめらかで。(Q.頑張ったかいがありましたか?)ありました」
「もう100%、満点。愛情がこもってる。しよったら汗が流れるけどそれでもやっぱり楽しい。またやっちゃうかな」
(丸亀製麺[広島在住]/木村成克さん)
「いつも以上の愛情を入れてくれたのでうれしかったです」
このうどん教室は今後、島の小中学校などでも行う予定だということです。