岡山県倉敷市の大原美術館の礎となる美術品を収集した岡山県出身の洋画家・児島虎次郎。その功績をたたえる記念館が移転し、グランドオープンを迎えました。
グランドオープンした記念館は大原美術館本館のすぐ近く。4月3日は児島虎次郎の誕生日です。
(大原芸術財団/大原あかね 代表理事)
「きっと(大原)孫三郎や児島虎次郎、そしてこの建物を設計した薬師寺(主計)が、どこかで『100年後のやつらよく頑張ったな』、そうやってほほ笑みながら見てくれているのでははいか」
大原芸術財団の大原あかね代表理事と大原美術館の三浦篤館長が扉を開け、さっそく多くの人が展示を鑑賞しました。
実業家・大原孫三郎の支援を受け20世紀の初頭に3度ヨーロッパに渡った洋画家・児島虎次郎。
虎次郎は、初めてのヨーロッパ留学から戻ったあと、高梁川に近い酒津に住居とアトリエを構えました。
虎次郎がエジプトや西アジアで収集したコレクションを紹介する部屋も。
エルグレコやモネなど大原美術館の顔となる作品を集めた虎次郎ですが、ヨーロッパ絵画だけでなく、古代オリエント美術にも興味を抱いていたことが分かります。
(来館者は―)
「児島虎次郎は絵描きだということしか知らなかったので、こういった収集もしていたのを初めて知ってすごいなと」
「猫の像がかわいかった」
「たくさんの人に見てもらいたいっていう思いがあってきっとコレクションして、それをこうやって全国・世界中の人に共有できるっていうのは素晴らしい功績だなと思います」
記念館の建物は、大原美術館の本館と同じく、総社市出身の建築家・薬師寺主計が設計しました。
(記者リポート)
「銀行だった時のカウンターがそのまま残っています。記念館にはこうした名残を感じさせるものがいくつも見られます」
(大原美術館/三浦篤 館長)
「もともと大原孫三郎は児島虎次郎を記念する美術館を建てたいと思っていたんですね。その孫三郎の思いが今回初めて実現したという意味では感無量」