高松市の百十四銀行が行ったアンケート調査で、香川県内の企業の「景況感」が改善していることが分かりました。
香川県に本社や工場を持つ421社を対象に、6月3日から30日にかけてアンケート調査を行い、271社から回答がありました。
「景気が上昇している」と感じる企業から「下降している」と感じる企業を引いた景況判断指数「BSI」は、2025年6月までの第2四半期は前期より5.9ポイント上昇して4.8と2期ぶりにプラスに転じました。
百十四銀行では、堅調なインバウンド需要と個人消費の回復基調が継続しており、トランプ関税の影響も県内では比較的軽微なことが業況改善に寄与したと推察しています。7月からの第3四半期については10.3とさらに上昇する見通しです。
百十四銀行ではトランプ関税の先行きに対する不透明感は残るものの、原材料価格上昇分の価格転嫁のさらなる進展や、夏休みを迎えて香川県立アリーナの大型イベント、瀬戸内国際芸術祭による観光需要への期待感があるとみています。