図書館船が離島の子どもたちをつなぎます。本を載せて島々を巡る「こども図書館船」を通じて、香川県の直島と高松市の男木島の小学生が交流しました。
直島の宮浦港に到着したのはこども図書館船「ほんのもり号」。建築家の安藤忠雄さんが寄贈し、香川県が2025年4月から運航しています。
船から降りてきた男木小学校に通う児童5人を、直島小学校の5年生と6年生が出迎えました。
(直島小学校の児童)
「Welcome to Naoshma elementary school!」
「ほんのもり号」は離島の子どもたちに本との出合いを届けようと香川の島々でワークショップを開いています。
9日は、両校の児童がそのときに作った本棚や借りた本の好きなポイントなどを紹介し合いました。
(男木小学校の児童)
「男木島と言えば海の色をイメージします。だから全体を青色にしました」
直島小の全校児童119人に対し、男木小は8人。普段はあまり経験しない大勢の前での発表をした男木小の児童は―
(男木小学校の児童)
「思ったより人が多い。(聞いてくれて)うれしかった」
その後は、直島小学校へ移動。直島小の児童たちが作った島や小学校に関するクイズラリーを楽しみました。
(直島小学校の児童)
「家プロジェクトっていうアート建築があるんやけど、そのアートの家は何個あるでしょうか?」
香川県には島同士をつなぐ交通機関がほとんどなく、こども図書館船事業の実行委員会が交流の場をつくろうと企画しました。両校の児童はこれまでオンラインで交流をしてきましたが、直に対面するのは初めてです。
(直島小学校の児童)
「新しい友達ができてうれしかった」
「とても楽しかったので、男木小だけじゃなくて他の島とも一緒にやってみたい」
(男木小学校の児童)
「本当に楽しかったです。(Q.仲良い子とかできたりした?)はい!」
(男木小・中学校/入谷知世 校長)
「男木島の子たちもやがては島を出て大きな集団の中に入っていくので、きょうの経験はすごく大事だなとと思いましたし、思った以上に子どもたち入っていけてるなとすごく安心しました」