津山市とJR西日本は公共交通網の維持・発展に向けて、津山市内では初めてとなる「自動運転バス」の実証実験を11月13日から行うと発表しました。11月15日など5日間で一般向けの試乗会も予定しており、参加者を募集しています。
津山市とJR西日本は、交通ネットワークを活用した地域の活性化と都市の持続的発展を図ることを目的に、4月に包括的連携協定を締結していて、今回の実証実験はその具体的な取り組みの1つとなります。
津山市によりますと、市では10月から一部の路線バスで減便となるなど、バスの乗務員不足などに伴う公共交通網の維持・継続が喫緊の課題となっています。市は2025年度、国の「自動運転社会実装推進事業」の採択を受け、自動運転バスの実証実験を行います。事業の費用は約6500万円でこのうち国が8割を負担します。
実証実験の運行ルートは、JR津山駅から市の中心部を通りグリーンヒルズ津山リージョンセンターを結ぶまでの片道約5キロ・約30分のルートで、1日4往復します。使用する車両はティアフォー社のMinibus1.0で、最高速度は自動運転時に時速35キロで、ドライバーが運転席に座ります。
自動運転バスが津山市内を走るのは初めてで、県内でも2例目だということです。
実証実験は11月13日から24日の間で行われ、一般向けの試乗会(無料)は、11月15日、20日、21日、22日、24日の5日間で、予約は15日午後2時から公式LINEで受け付けています。
津山市は「地域の公共交通の維持の選択肢の1つになってほしい」としていて、来年度以降も公共交通網の維持に向けた取り組みを続けていくとしています。