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全国で徐々に広がるコメの「再生二期作」 1度の田植えで2度収穫 岡山・美作市

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 1度の田植えで2度収穫をする「再生二期作」が広がりをみせています。岡山県美作市のある農家は2025年に「再生二期作」を始めました。

(記者リポート)
「こちらが再生二期作の田んぼです。(1度目の収穫で)刈った稲はご覧のように枯れていますが、上にはまた稲穂が実っています。今シーズン2回目の収穫がまもなく行われます」

 美作市の「なかしま農園」は、管理する農地全体の5%にあたる0.6haで、再生二期作を始めました。

 再生二期作は1度の田植えでコメを2度収穫するというもの。1度目の収穫後に残った株から新しい芽を育てて再び収穫します。

 なかしま農園の中嶋勝志代表(63)は「温暖化」の影響で栽培できる期間が長くなったことなどから、この方法を始めたそうです。

(なかしま農園/中勝志 代表)
「田植え時期はいままで5月の連休明けが一番早かったが、温暖化の影響で4月20日前後でも氷が張らなくなり田植えもありかと」

 国立研究開発法人の「農研機構」によりますと、この他、栽培技術の向上もあり、再生二期作は全国で徐々に広がっています。2025年度の栽培面積は約70haと前の年の2倍以上になっています。

 なかしま農園は、収穫時期の早い品種の「ちほみのり」を栽培。8月中旬の1度目の稲刈りでは約2.5tを収穫しました。

 2度目の収穫は11月上旬に予定。中さんは0.6tの収穫を見込んでいて、「涼しい時期に育つため高温障害が出にくいのではないか」「どんな味になるか楽しみ」と期待を寄せています。

(なかしま農園/中勝志 代表)
「毎年1、2種類は試作的に作って、この気候に合うコメか、味が自分の目にかなうものになるかどうかを見極めながら品種をいろいろ導入していきたい」

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