岡山県が、2024年度の鳥獣による農作物の被害をまとめました。イノシシによる被害額が増加し、2016年度以降で最高額になりました。
県によりますと、2024年度、イノシシ・シカ・サル・カワウなど鳥獣による農林水産業の被害額は約3億500万円でした。前年度よりも約2300万円増加しました。
鳥獣別では、イノシシによる被害額が約1億1000万円で最も高く、前年度よりも約2600万円増えました。シカによる被害額が約2800万円、サルによる被害額が約2000万円でした。
県は、防護対策を行っていない場所へイノシシが移動していることや、狩猟者の高齢化で捕獲が追い付かないことなどが要因だとしています。
岡山県の狩猟者の登録数は、2024年度は4577人で、前年度よりも128人減りました。狩猟者うち6割以上が60歳以上です。
イノシシの2024年度の捕獲頭数は2万9424頭で、2年連続で減っています。