岡山市北区の林原美術館で開催中の企画展「ウルトラ超絶技巧の世界 -雲類×青江派+正阿弥勝義-」の入館者数が、3日に1万人を突破しました。
林原美術館によると、企画展で入館者数が1万人を突破したのは、詳細な統計を取り始めて以来初めてだということです。
1万人目の来館者は、愛知県からやってきた家族で、美術館から企画展にちなみ日本刀の刀匠が作成したペーパーナイフが贈られました。
企画展では、鎌倉時代後期から南北朝時代に、現在の岡山市北区御津で活躍した刀匠一派「宇甘派」の作品が展示されています。
「宇甘派」の刀匠は通字に「雲」を用いて「雲生」・「雲次」・「雲重」と続いたことから「雲類」とも呼ばれていて、出自も含め謎の多い刀匠たちだということです。
林原美術館ではそんな「雲類」の刀匠が手がけた名刀や、岡山を代表する巨匠・正阿弥勝義の館蔵作品のすべてが公開されています。
この企画展は11月16日まで開かれています。
また、岡山後楽園や岡山城周辺の文化施設の集まる地域は1985年に「岡山カルチャーゾーン」と名付けられ、今年で40年目を迎えます。
岡山県立博物館・林原美術館・岡山城の3館ではそれを記念した連携展示「雲の旅〜備前の名刀を追って〜」が開かれていて、林原美術館の企画展もその一環です。