岡山・香川で輝く高校生を応援する「青春のキセキ」。今回は誰もが楽しめる「ミニ水族館」をつくろうと励む高校生を紹介します。
100種類以上の水の生き物たちを育てている多度津高校・生物科学部。「生き物ラブ!」な高校生。その魅力を伝えるため日々活動しています。
1、2年生あわせて部員21人。週に4日、水換えや、えさやりなど水の生き物たちの飼育などを行っています。みんなの一押しの生き物は……?
(2年生/織田虎太郎さん)
「この子です。これはニューギニア・カブトガメって言って他のカメと違って首を横にしまうのが特徴的なカメです。目がキュルキュルでかわいい」
(2年生/十河温人 部長)
「ジョフロア・カエルガメという名前のカメ。こういう感じですごい懐いていて、すぐ僕とか他の部員が来た時にはすぐに寄ってずっと見つけてくれるのがかわいい」
飼育している生き物を一般公開
「生き物愛」にあふれ楽しく活動する生物科学部。活動の1つとして、飼育している生き物を2カ月に1回、「ミニ水族館」として一般公開しています。
(部員)
「うまくやれるか……」
この日は公開日ではありませんが、特別に丸亀市のこども園の園児たちがやってきました。部員たちは生き物の説明などをして、園児たちに生き物の魅力を伝えます。
(1年生/住吉泰成さん)
「子どもの数も多いので色んな方向に目をやりながらやらないといけない」
子どもたちの安全にも気を付けながら園児たちと生き物の観察を楽しみます。
(園児は―)
「えさをあげる時にでかいからちょっとびっくりした」
「青いのが光っているなと思って楽しかった。(魚は)ちょっとぬるって感じ」
中でも園児たちから特に人気だった「体験」が……
(園児は―)
「マッサージ機みたいこの子」
「こそばくてなんかめっちゃくる。めっちゃこそばい」
肌の汚れを食べてくれる「ドクターフィッシュ」です。
すべての人が楽しめる水族館を
そんな「ミニ水族館」。より多くの人に見てもらうため生徒たちはいま、ある取り組みを進めています。
(2年生/十河温人 部長)
「今使っているものがここの部分だけきれいになくなっている。車いすどうしても座った姿勢なので手をつけることができない。新しい水槽ではデザインを見直してここをきれいにざっくりとなくなっています」
老若男女、すべての人がミニ水族館を楽しめるための「ユニバーサルデザイン化」です。
水槽を斜めに切り込むことで、車いすの人でもより水槽に近づくことができるようになりました。また他にも……
(2年生/十河温人 部長)
「どうしても車いす姿勢が低くなってしまうので、こちらにあるリフトを使って車いすごとのせてそのまま上に持ち上げていく」
リフトは約100kgまで持ち上げることができるそう。車いすを使う人だけではなく背の低い子どもたちにも役立っています。
次は11月15日に行われる多度津高校の文化祭で、ミニ水族館が一般公開されるということです。
(2年生/十河温人 部長)
「大人や子ども、それ以外にでも色んな人たちが十分に飼育している生物を見て触れて楽しむことができればそれは本当にいいことなので、色んな人が苦労せずに楽しめるそんな部活を目指している」
(2025年11月6日放送「News Park KSB」より)