2025年8月に開かれた高校生漫才の日本一を決めるコンテストで、岡山市のコンビが準優勝に輝きました。そんな2人が高校最後のステージに臨みました。
岡山一宮高校の漫才コンビ、「いちょう劇団」。ツッコミの田邉一平。渋い声で2人の世界へといざなう!
ボケの伊藤直倖。強烈なキャラクターで笑いを巻き起こす! 演劇部で生まれたコンビが最後のステージに立ちました。
1年生の時から図書館で漫才披露
(いちょう劇団/伊藤直倖さん)
「ここが学校で初めていろんな人を巻き込んでやった漫才の初めての場所。思い入れがあります。ここが実質的に私たちの始まりと言っても過言ではないような」
(いちょう劇団/田邉一平さん)
「本当にホームグラウンドという感じで」
1年生の時から図書館で漫才を披露してきた2人。高校入学後に演劇部で出会い、田邉さんが伊藤さんに声を掛けました。
(いちょう劇団/田邉一平さん)
「僕は小学校のころから、お笑いをずっとやってきて、お笑い係というのが小学校の時にあって、将来はプロになりたいなと考えながら、小・中と上がってきて、高校に上がったら、彼に出会って、『コンビ組まないか』と声を掛けたのが始まり。度胸であったり、思い切りの良さっていうのは本当にすごいなって思いましたし、キャラクターも本当に濃いので、そこがさらに衝撃を受けました。今まで出会ったことがないような」
(いちょう劇団/伊藤直倖さん)
「すごくおもしろそうだなって思って、その提案を。実際にやったことない舞台に立てる。今まで演劇の舞台にしか立ってなかったけど、他の舞台に立てるんだなっていうその面白さ、興味かもしれません。で、即答で『OKです』と言いました」
1年生の6月ごろに「いちょう劇団」を結成。演劇部で培った発声と表現力を武器に、3年連続で高校生漫才の日本一を決める「ハイスクールマンザイ」に挑戦しました。そして、ラストイヤーとなった2025年見事、準優勝に輝きました。
最後の舞台は文化祭
(いちょう劇団/伊藤直倖さん)
「この3年間で身に付いたのは、度胸と自信。これからどんなことがあっても、漫才をしてきた経験で乗り越えられるだろうなっていう自信がつきました」
(いちょう劇団/田邉一平さん)
「高校でいざ大会に出たり、学校で披露したりすると、お客さんからの反応が返ってくる。やっぱりお客さんに笑ってもらうために漫才をやるんだという、お笑いとの漫才との向き合い方というのは大きく変わった」
高校卒業後は別々の道を歩む2人。文化祭のステージを最後の舞台に決めました。
新たな一歩を踏み出す2人
最後の舞台を終えた2人は今、大学受験の勉強に励んでいます。漫才と向き合った経験を胸に新たな一歩を踏み出します。
(いちょう劇団/伊藤直倖さん)
「芸人さんや劇団の方々を裏側で支えられる、いわゆる演出家という仕事に向けて頑張っています。それこそ今回のハイスクールマンザイでいろいろ裏方の人たちに助けてもらいましたし、照明の方であったり、舞台であったり、裏にすごいでかいモニターがあって、それにすごいかっこいい映像を出して、お客さんであったり全体を盛り上げることができる。実際に体験してみて、自分の夢はこんな感じだなと確信が持てた」
(いちょう劇団/田邉一平さん)
「お笑い芸人になるというのは昔から変わってなくて、今回ハイスクールマンザイに出てみて、より自分の思いも強くなったので、大学卒業した後は何かしらのプロの世界に飛び込めるような準備はしていきたい。お笑い芸人として最初のうちは活動したいんですけど、そのあとはお笑いを通じて、人のつながりだったり、新しい価値を生み出していけるような、それで世の中がよくなるような、そういう形でお笑いの良さを伝えていきたいという思いもあるので、そこにつながるような勉強を大学での4年間で積み重ねていきたい」
(2025年10月2日放送「News Park KSB」より)