岡山・香川で輝く高校生を応援する「青春のキセキ」です。今回は「ロボット相撲」で全国大会の優勝を目指す高校生を紹介します。
真剣なまなざしの先には、土俵で向き合う2機のロボット。一瞬の勝負に全力を。
高松工芸のロボット部では18人の部員たちが日々、ものづくりのアイデアや技術を磨いています。
この日は、10月19日にひかえた全日本ロボット相撲大会の中四国予選に向けて7人が練習していました。
(高松工芸 ロボット部/真鍋瑛太さん[2年])
「(Q.ロボット相撲とは?)ロボット相撲っていうのは、土俵の上に自分たちが作ったマシンを置いて互いのマシンを落としたり飛ばしたりして勝敗を競う競技になっています」
さっそくロボット相撲の試合を見せてもらいました。
試合は原則3分間の3本勝負。相手を土俵から押し出すなどして試合時間内に先に2本を取ったロボットの勝利です。
赤のコーナーには先手必勝を掲げる「颯迅草薙(そうじんくさなぎ)」。対する青のコーナーには先輩から引き継いだ「継魂天空(けいこんすかい)」。
試合開始と同時に飛び出す両者。「颯迅草薙」が「継魂天空」の正面やや左側からもぐりこみ、土俵の外へ吹き飛ばしました。この間、なんとわずか0.7秒!
(高松工芸 ロボット部/真鍋瑛太さん)
「圧倒的なスピードだったりパワーが目に見えて音でも目で見てもわかるくらい強いものだし。本当に「瞬」の勝負になってます」
機体の重さや操作方法などを基準に4つの部門に分けられる「ロボット相撲」。ロボットには、先ほど紹介したような力士さながらの「四股名」がつけられています。
(高松工芸 ロボット部/山内謙伸さん[2年])
「このマシンは僕のマシンで『颯迅草薙』って名前です。「颯」や「迅」っていう漢字がすばやいだったり迅速だったりという意味があるので、相手が動く前に自分の技で倒し切るという意味。そして「草薙」っていう名前は単純に自分の好みでかっこいいから」
実は高松工芸はロボット相撲の全国大会での優勝経験もある強豪校。これまで一瞬の駆け引きを制してきた秘訣は、機体にもありました。
たとえば2機のロボット。一見同じように見えますが、片方は相手の機体へもぐりこませる「剣」と呼ばれる部分が動く仕組みになっています。
(高松工芸 ロボット部/真鍋瑛太さん)
「可動型のメリットは剣が独立してるので、剣(同士の勝負)に負けても下がれたりとか剣が負けた先での戦術が多くあることですね」
(高松工芸 ロボット部/真鍋瑛太さん)
「一番大事なのは自分のマシンを……自分の使うマシンをよく理解しておくことですかね。自分のマシンがどの動きが強いのかだったり、この動きをしたらマシンの強みを生かせる、それを考えて戦うっていうのが戦略だと思います」
全日本大会の予選を上位で勝ち上がると、11月に開かれる高校生の全国大会に加えて、年齢制限のない全日本の部に挑戦できます。
2025年、目指すものは……!
(高松工芸 ロボット部/真鍋瑛太さん)
「高校生の全国と全日本の部、同年優勝は今までいないので僕がそこになろうと思います!」
(2025年10月16日放送「News Park KSB」より)