世界的な登山家、野口健さんが17日、高松市で講演し、国内外での登山や清掃活動の経験を語りました。
世界最高峰の山エベレストの登頂を2度も成功させた野口健さん。エベレストや富士山の清掃活動も行っています。きっかけは登山中、自然の現状を見たことでした。
(登山家/野口健さん)
「見るっていうのは本当の意味で知る、あの世界を突き付けられますからね。見る、本当の意味で知る、知るっていうのはどこかで何かを背負っちゃうんです。その中で何かひとつゴミ拾いから始まってくるんですけどね」
経営者らに見聞を深めてほしいと、高松信用金庫が開いた講演会です。
野口さんは、富士山の樹海に山のように積まれていた産業廃棄物をほとんど片付け、現在は埋まっているごみを清掃しています。
(登山家/野口健さん)
「いかに人と人との輪をどれだけ広げていくかがこれからさらに大きなテーマなんだなと思って、この輪を広げていきたいなと思いながらこれからも……次回はぜひ富士山の樹海で再会できたらと定期的にやっておりますので……」
(来場者)
「ひとつの活動が大きく広がっていくっていうところに、何事もひとつから始めていくことが大事なんだなというふうに感じました」