岡山労働局は、岡山県の2025年の死亡災害が、前年同時期と比べ1.5倍に増えているとして、労働中の安全確保を呼び掛けています。
岡山労働局によりますと、2025年に岡山県で仕事中に亡くなった人は、10月末時点で、前年の同じ時期より5人多い15人となっています。過去10年の同時期と比べた場合、2017年の17人に次いで多くなっています。
岡山労働局は、今年の死亡災害について、従来型と言われる、墜落・転落(5人)、はさまれ・巻き込まれ(5人)が多いとしています。50代以上かつ仕事の経験年数が20年以上のベテラン労働者の死亡事故が、全体の半数を占めるということです。
また、2025年10月末時点で、労働中に死亡したり休業4日以上のけがをしたりした死傷災害の数は1767件でした。2019年~2022年は約1600件でしたが、2023以降は3年連続で1750件前後となり、高止まりしています。
岡山労働局は、年末年始や年度末はイレギュラーな作業が多い時期だとした上で、一人ひとりが安全第一の精神を持つとともに、経験豊富な人も「立ち止まって・確認」を意識してほしいとしています。