2026年2月に開幕するミラノ・コルティナオリンピック。岡山市出身の兄弟スノーボーダーが夢の舞台を目指し選考レースに挑んでいます。
岡山市出身、21歳の木村葵来選手と、高校2年の悠斗選手。兄弟そろってスノーボードのビッグエアという競技でオリンピックを見据えています。
巨大なジャンプ台を使って技を繰り出し、回転数や着地の美しさなどを競うビッグエア。
兄・葵来選手は2023-24シーズンにワールドカップの種目別年間王者に輝くなど既に世界トップクラスの実力者です。
この日は、兄弟そろって出場するワールドカップを前に岡山市で調整しました。
(木村葵来 選手)
「(これまでよりも)詰めて練習してきたので、去年の自信とは全然違う。『いつでも来い』みたいな感じ」
一方、今回がワールドカップ初参戦となる悠斗選手。あどけないところもありますが、実は世界が注目する若手の一人。
昨シーズンはアジアチャンピオンに輝き、ワールドカップの出場権をつかむと、2025年10月には世界でできる選手がほとんどいないと言われる「4方向全てでの5回転半ジャンプ」を達成しました。
(木村悠斗 選手)
「初めてなので。僕らしく自信をもって臨んでいきたい」
幼いころから互いに高め合ってきた2人。オリンピックに向けて、最大4人の限られた代表枠を争う「ライバル」です。
(木村葵来 選手)
「(Q.(先輩としてアドバイスは?)ないですね。別にもう言うことないです。同じ土俵に立っているんでライバルではありますけど、逆にいつも通りのペースが作れるんじゃないかな、お互い」
(木村悠斗 選手)
「公開練習とか大会の時とか、『あーお兄ちゃん飛んでるな』みたいにできるから、僕は失うものはないのでやりきっていきたい」
兄弟そろって挑む、夢舞台への道。2人にとってオリンピックとは……
(木村葵来 選手)
「4年に1度にしか開催されないので特別ではありますけど、自分のペースで滑れたらいいかな」
(木村悠斗 選手)
「夢がオリンピックに出てメダルを取ることなので、今目の前にチャンスがあるのでチャンスをつかんでいきたいと思っています。応援お願いします」
6日に行われた、ワールドカップ第2戦。弟・悠斗は無念の予選落ちとなりますが、兄・葵来は決勝に進みます。
1本目で5回転半、バックサイド1980を決めて4位につけると、最終の3本目。再び5回転半、「スイッチバックサイド 1980」を成功して2位。今シーズン初の表彰台で、オリンピックに向けて大きな一歩となりました。