去年、小中学生を対象に行われた算数・数学と理科の国際的な学力調査で、日本がすべての教科で国際平均を上回り、高い水準を維持していることが分かりました。
IEA(国際教育到達度評価学会)は4年に1度、世界の小中学生を対象に算数・数学と理科で学んだことがどれだけ身に付いているかを調べています。
4日に公表された調査結果によりますと、58の国と地域が参加した小学4年の調査では算数が前回と同じ5位、理科が前回の4位から6位に下がりました。
中学2年の調査では44の国と地域の中で数学が4位、理科が3位で、どちらも前回と同じ順位でした。
理科については小中学校ともに平均点や順位に若干の低下が見られたものの、日本は4教科すべてで国際平均を上回り、高い水準を保っています。
また、2015年の調査からすべての教科でシンガポールがトップを維持しています。
一方、学習意欲を問う調査では算数・数学、理科の勉強は「楽しい」「得意だ」と答えた割合が女子より男子の方が高く、平均得点も男子の方が高い結果となりました。