自民党は闇バイト対策を強化するための緊急提言をまとめました。警察官が身分を隠して捜査する「仮装身分捜査」に向けた環境整備などが柱です。
自民党 治安・テロ・サイバー犯罪対策調査会 高市早苗調査会長 「国民の皆様の命を守る、財産を守る、そしてやはり少しでも安心感を持っていただく、これに資する緊急提言案になったと思います」
提言では、捜査機関が身分を隠して闇バイトに応募する仮装身分捜査が実行犯の検挙に有効だと指摘しています。
ただ、応募する際に仮の身分証などを準備することが文書偽造などに問われる恐れがあることから、正当に行えるよう現行法を整理するなど、仮装身分捜査の在り方を早急に検討するように求めています。
また、闇バイトでは匿名性の高い通信アプリが利用されていることから、事業者に対して本人確認の厳格化を要請し、ルールを守らない事業者については国内でのサービスの提供を禁止することなども検討すべきだとしています。
SNS上での求人募集には募集者の氏名や連絡先、業務内容などの表示を義務付け、違反する投稿については紹介事業者が迅速に削除することなども求めています。
近く政府に申し入れる方針です。