サイクロンが直撃して数百人以上が死亡した恐れのあるインド洋のフランス領・マヨットでは、不法滞在の住民の多くが取り締まりを恐れて避難所を利用しなかったとみられます。
アフリカ東部のインド洋にあるフランス領の島、マヨットに14日、サイクロン「チド」が直撃しました。
「チド」は過去90年で最強クラスで、風速は一時、時速200キロを超えました。
これまでに20人の死亡が確認されていますが、マヨットの県知事は犠牲者は数百人から数千人になる恐れがあると話しています。
フランスメディアによりますと、マヨットの住民約32万人のうち、約10万人が不法滞在者とされていて、不法滞在の住民の多くは自治体が設置した避難所を「不法移民の取り締まりのための罠」だと思って利用しなかったということです。